名刺21トップ ≫ 名刺コラム ≫ シール・ステッカー・ラベル印刷の違いって?

シール・ステッカー・ラベル印刷の違いって?
シール、ステッカー、ラベルのそれぞれの特性、メリット・デメリッをご紹介します。
使用するにあたっての用途も記載していますので、そちらをチェックし選択の際にご参考下さい。
1.ステッカーとは?
- ● 一般的な定義は?
- ステッカーとは宣伝用や装飾を目的に製造されるシールのことを指します。屋内で使用されることはまれで屋外用として使用されることが多いです。
- ● 主に使用される用途
- 屋外で使用される宣伝物として利用されます。元々は宣伝用という用途での定義でしたが、現在はインターネットの普及でステッカーを作成しやすい時代になったため、宣伝用だけでなく、個人用、趣味用のシール印刷の注文を受けている業者も増えて、より広義的な意味合いとなっています。
- ● 作成時の注意点
- 屋外用としての利用が多いため、耐久性に富んだ印刷方法、インク、用紙を選ぶ必要があります。インク選びは特に重要です。長時間屋外に置いておくと、日光焼けや色落ちによる劣化を生じます。業者によって耐久年数の表記はそれぞれ異なりますが、それは屋外利用を想定しての年数になるため判定や予測が難しいためです。一般的には3~5年と言われていますが、早いものは1年で長いものでは5年以上持つケースもあります。屋外のどこに配置するか、使用しているインク、用紙、サイズ、またはメンテナンスの頻度で耐久期間が大きく異なります。
またステッカーを店舗や車に貼る場合など、貼る物を傷つけたくない場合は、はがれやすい素材のステッカーを選びましょう。耐久性を考えたばかりに、ステッカーがはがれず、はがした跡が少し残って汚い状態になってしまっては元も子もありません。貼る場所を踏まえた上で、素材選びをしましょう。
2.ラベルとは?
- ● 一般的な定義は?
- 一般的に商品や品物の内容が分かるように、判別するためのものとして使用されるものを「ラベル」と呼びます。ステッカーと異なり、屋内用のものをラベルと定義します。またラベルの中でも商品に使用するものは「名札」、容器や包装などに張り付けるものを「貼り札」と区別することもあります。
- ● 主に使用される用途
- ステッカーと異なり、宣伝用ではなくどういったものなのかを明示するための掲示物として扱われます。主に商品の成分表記、商品の値段表記や割引表記、おもちゃの注意喚起ラベルなどが例として挙げられます。
屋外用の工事現場の注意表記、案内板もラベルと呼ばれることもありますが、「サイン」といわれ、ラベルとは区別されるケースが多いです。ラベルにはシールタイプのようにそのまま貼れるものもありますが、貼る際に一枚ずつ糊付けするタイプのものもあります。小荷物を郵便局などに発送依頼をした時に宛名や差出人の住所を書くものもラベルの一部として該当されることがあります。 - ● 作成時の注意点
- ステッカーと異なり、屋内での使用になるため、劣化においてそこまで気を使う必要はありませんが、商品の明示で使用するため、次の点はおさえておきましょう。
「明確に視認できるか」
「すぐにはがれないか」
「あいまいな言い回しになっていないか」
ここの部分を軽視して作成をしてしまうと、商品のクレームやリコール、または最悪の場合、事故や損害を引き起こす原因になりますので注意が必要です。 - ● 用紙
- 用紙にはツヤがあるタイプとツヤがないタイプが存在します。もし商品など手に取って確認するものでなく、壁や天井に吊るして掲示する物の場合、ツヤがあると光で反射して掲載している情報が見えないことがあり、お客さんが情報を見落としてしまう可能性があります。大きな掲示物の場合は遠くからでも見えることが必須条件なので、なるべくツヤがない用紙を選択しましょう。また、表面がザラザラしたものも角度によっては見えにくくなることがあります。慎重に用紙を選定しましょう。
- ● フォント・色
- 見にくいフォントは、色を使用すると正しく掲載情報が見られない可能性があります。フォントは細めのフォントでなく、なるべくくっきりとした太めのフォントを利用しましょう。また黄色、灰色、水色など淡色系の色は光の反射で見えなくなることがあります。黒や赤、青などを使用しましょう。
- ● 表記
- 正しく作らなかったばかりに売上が目標に届かなかったということになっては、作った意味がありません。「定価の85%」「さらに値引き」などのあいまいな表記は誤解されてトラブルになるため、表記は明確に誰でも理解できるように記載をしましょう。特に店内の誘導に使うラベルは適切な場所に適切な表記で記載する必要があります。
3.シールとは?
- ● 一般的な定義は?
- 「ラベル」「ステッカー」を含んだ糊のついた紙の総称です。つまり「ラベル」「ステッカー」はシールの小分類となります。一般的にシールと呼ばれるものは、個人的に趣味の範囲で利用する「ステッカー」と玩具用・ホビー類で販売されているシールの範囲と定義づけることが多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ラベルとステッカー、シール、非常に似ているようで実は区別がされています。近年では法人だけでなく、個人の方も作成できるようになったために、境界線がなくなってきていますが、用紙や印刷方法はラベル、ステッカー、シール独自の方法をとっており、定義にあわせて注文をした方がより質の高いものが作れるでしょう。ぜひこの機会に一度、作ってみては?