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誰でも簡単におしゃれな名刺が作れるデザインの7法則
デザインには法則があります。法則を守ってデザインをすれば誰でもおしゃれな名刺を作成することができます。オプション加工の上手な使い方、フォントサイズのイロハ、配置・レイアウトの作法など、おしゃれなデザインに必要なポイントをまとめて紹介します。
1.フォントサイズにはメリハリをつけよう
- ● フォントサイズは最低でも7pt以上で
- 6.5pt以下になると、視認性が下がります。連絡先や事業内容はフォントサイズを小さくしがちですが、見やすさを考えて7pt以上にしましょう。
- ● 名前のフォントは18〜19ptが最適
- 名前は名刺の中で最重要な情報です。名前のサイズで名刺全体のバランスが変わります。名前のフォントサイズは一般的に18~19ptが適切といわれています。まれに名前が小さい名刺を見かけます、名前と肩書きのサイズがほぼ同じになると、情報が混同して名前を覚えてもらえなかったということもあります。名前のフォントサイズは大きめに設定しましょう。
2.フォントの種類は見やすいものをチョイス
相手がパッとみて判読できるフォントであることが重要です。相手が目を凝らさないと見られないフォントは控えましょう。フォントにおいてはデザインより見やすさを重視したほうがいいですね。勘亭流や草書体、行書体は正確な文字が判別しにくく、誤読の原因になります。
読みやすいフォント例
- 【日本語】
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・小塚明朝
・ゴシック
・教科書体
・有沢隷書 - 【英語】
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・Arial
・helvetica
・Mongolian Baiti
※ windows版だとデフォルトで全て入っています。
もし既存のフォントでイメージ通りのものがなければ、フリーフォントをダウンロードしましょう。今では種類も多くあり、自分好みのフォントに出会うことができます。
3.配置・レイアウトのお作法
- ● 基本形は崩さない
- デザインが斬新な名刺は、もらった相手が違和感を感じて、文字情報が頭の中に入ってきません。また配置の調整も非常に難しいです。初めての場合は基本形で名刺を作成するのが無難でしょう。
- ● ガイド機能を使って上下左右を均等にする
- AdobeのIllustratorやPhotoshopにはガイド機能があります。ガイド機能とは、線を合わせてくれたり、線を表示してくれる機能です。これを用いてガイド線を表示します。 そして、その線に合わせて線を引きます。線を引くことで中心点が分かり、きれいな仕上がりを実現することができます。
- ● 連絡先は頭を揃えて配置
- 電話番号とメールアドレス、住所は全て文字数が異なるため、きれいに揃えることができません。そういう場合は、文章の冒頭か末尾を揃えるときれいに見えます。字間は空けすぎず詰めすぎずを意識して調整すると、よりきれいに配置することができます。
- ● 名前とふりがなの間は適度に間隔をとる
- 字間だけではなく、行間も意識しましょう。一般的には文字サイズの0.5~0.9文字分の空間をとると可読性があがると言われています。名刺の場合は一文が短いので、0.3~0.5文字分のほうが可読性が上がります。しかし、フォントの大きさ、書体、文字数で変化しますので、読みやすく違和感のない行間の値を設定しましょう。
4.加工オプションの適切な使い方
名刺作成で重要なのは、名刺に載せる情報を相手にわかりやすい形で伝えて、さらにそれを記憶に残す名刺を作ることです。デザイン性、かっこよさも大切ですが、まずはこの情報を伝えるということを意識して、オプションを使用するとよりよい名刺が完成するでしょう。
- ● 複数のオプションを使わない
- 角丸加工、穴あけ、エンボス加工などのオプションを使用すると、インパクトを与えることはできます。しかし、たくさん使用すると肝心の名刺に書かれている内容が頭に入りません。加工オプションは、1つか2つで十分です。
- ● 柔らかい印象を与えるなら角丸加工
- 角丸加工とは、文字通り角を丸くする加工です。これを使うとよりポップでラフなイメージを与えることができます。
- ● 社名やロゴマークはエンボス加工で高級感を
- 社名やロゴマークを裏側から押し出したように浮かす加工です。白い紙に無地でエンボス加工すると、高級感が演出できます。フォントのデザインをシンプルにして、社名などをエンボス加工するだけでおしゃれ感がでます。
5.原色の使用は控える
原色の色を使用すると、目が疲れる名刺になってしまい、可読性に優れません。黒や白を除いて、原色はあくまでアクセントカラーとして利用するのにとどめておきましょう。
- ● モノクロ基調でよりスタイリッシュに
- スタイリッシュな名刺の大半がモノクロで構成されています。実はスタイリッシュな名刺はフォントでうまく個性を出しています。そのため色合いにはそこまでこだわらなくてもよいのです。
- ● パステルカラーでポップな印象に
- 色をつけると、よりポップな印象にすることができます。色味がないほど、より冷たくクールな印象を与えます。赤や黄色などの暖色系のパステルは柔らかい印象を与えます。パティシェやフラワーアレジメントなどの職種の方におすすめのカラーリングです。
6.デザインに困った場合に使える小技
- ● 線を一本いれるだけで印象が変わる
- たかが線一本、されど線一本です。入れるだけで印象ががらりと変わります。太さや色を調整するだけで、多くのバリューエーションを作ることができます。線が細いとクールに、太いとポップな印象を与えます。
- ● 名前の一文字だけ色を変える
- 雑誌でよく見かけるテクニックです。一文字変えるだけでアクセントができて、より名前が際立ちます。ただコントラストが強すぎると、デザイン性が勝ちすぎて可読性が低下しまうので気をつけましょう。
- ● 文字を二重にする
- 上の部分を明るめの色、下の部分を暗めの色に設定すると、まるで影がある印象に変わり、立体感や奥行きを感じさせることができます。ただし、紙の材質によっては立体感や影の雰囲気を再現できず、違和感が出てしまう可能性があります。事前に使う用紙を確認しましょう。
7.こんなデザインはナンセンス!NG名刺集
- ● 背景にグラデーションや柄を使用している
- とにかく見にくいです。柄モノの場合、文字が見えない場合があります。柄物やグラデーションは使用を控えるのが無難です。
- ● 職業と関係のない画像を背景に使用している
- 「ハワイが好きだから」「きれいだから」などといった単純な理由で、画像を挿入するのはやめましょう。なんの職業でどんなサービスを提供しているのか、相手に伝わりにくくなります。ただ、それで話を広げたい場合は挿入してもいいですね。
いかがでしたでしょうか。
名刺作成のご参考になれば幸いです。
まとめ
センスのあるおしゃれな名刺を作るのは全く難しくはありません。ちょっとした工夫やこだわり、気を使っただけ全然違った表情の名刺が仕上がります。色を変えたり文字を二重、線を入れるだけでも印象が違ってくるので色々試してみて自分らしい名刺を作ってみましょう。